前回から続いて、サイデラ・マスタリングのブログで
参考になる記事とそのポイントをまとめてみます

ソフトリミッター

リミッターとコンプのバランス

音の厚みを表現するEQ
EQで100Hzから1kHzの間にある各楽器の
「音の厚みの出るポイント」を強調すると
音に厚み、暖かみ、ふくよかさをプラスできる

周波数が100Hzに近いほど厚みがあるが抜けが悪くなる
1kHzに近ければ抜けはよいが厚みは出にくくなる

音の厚み2

超低音の処理

EQの二段がけ
周波数帯域を4つに分けて考える
①20~100Hz 部屋の響き、低域の空気感
②100Hz~1kHz  楽器自体の響き、音の厚み、暖かさ、ふくよかさ
③1~10kHz  音の芯、輝き、艶
④10~20kHz  倍音、高域の空気感

EQの2段がけでは、一台目では①×③、二台目では②×④と
周波数域を離して調整する

様々なニュアンスをEQで
アナログ感、120Hzと1.2kHzを強調
ボーカルに艶、4~8kHzを強調、抑えると子音を柔らかく
透明感のあるキック、20~30Hzを強調、
またキックのアタック成分を抑えるのは50~80Hzを抑える
全体にエアー感、10kHzあたりからシェルビングで上げる。
中音域の密度を上げたいときは逆に10kHzから下げる

EQにはどの帯域にもブーストとカットで陰陽の関係がある
サウンドをよく聞き最小限の補正でバランスを整えると
オリジナルミックスのサウンドを生かしたまま
ニュアンスを表現することができる

マスタリングのポリシー

音像とは

EQ×コンプで前後感
キックとスネアが前に出て、ベースは後ろでクリアに鳴っているは、
一つの理想形
まず前に出す音と後ろに下げる音を決める
EQスイープでそれらの楽器の帯域を見つける
前に出したい音はブーストし、後ろに下げたい音はカットする
レベルは1.0dB前後
こうするとコンプに引っかかりやすい楽器の音と、
あまりかからない自然なままの楽器の音ができる
コンプのレシオは1.5:1~2.0:1くらいで
リダクションは0.5から1.0dB
コンプのかかり具合はスレッショルドではなくインプットレベルで
コントロールする

ボーカルのEQ

トータルコンプの入出力のバランス
基本的にマスタリングのトータルコンプは
アタックは遅め、リリースは早め
そうするとレシオが低くてもしっかりとまとまり
広がりのある音作りが可能

ローエンドの処理
ローエンドには実音よりも楽器の響き、部屋の響きなど広がり、
空気感を表現する音が存在するのです

キックの音が次の音符にぶつかってビート感がでないとき
低域が多すぎて中域聞こえないとき
メーターの振れより音圧感がないとき
これらのときローカットする
最初は20~30Hzをカット。
1ヘルツ違うだけでも、変化がある

マスタリングの3ステップ
マルチバンドコンプで音量のバランス
→個々の楽器のEQ

マスタリングの3プロセス
パラメーターをフラットにしても通すだけで
サウンドキャラクターが加わるプラグインを挿す
リミッターでレベルを入れる
EQ(複数台)でバランス調整
EQはよく使う設定を保存しておくとよい

まだまだあるけど今回はここまで、
次回に続く