前回の記事では
アップリフティングトランスの構造を解説した動画を紹介した。
さらにその動画を参考にしながら私が作ったトランス曲も
披露した。

この曲を作ってる時に感じたのが
意外と作りやすいということ。
設計図があると曲って作りやすいんですね。
じゃあこの設計図でもっとトランスをつくってみよう!
ということで今回は、
前回同様"howtomakeemusic"のこの動画を

もう少し掘り下げて
もっとトランスを作るためのレシピづくりをしたいと思います。
この動画のテキスト部分を和訳したものは
私の前回の記事を見てください

前回の記事のテキスト和訳部分をざっとみると
アップリフティングトランスは四つの部分、展開で構成されているとわかります。
それぞれ「イントロ」「ブレイク」「リリース、クライマックス」「アウトロ」。
起承転結というよりは、起転承結といった感じです。
今回はめんどくさいので「イントロ」だけを取り上げます。

とはいってもアップリフティングトランスのイントロは長いです。
例の曲では1小節目から96小節までです
曲全体は224小節まであるので
曲の半分とは言わないけれどそれに近い部分がイントロです。
またイントロは単調なフレーズの繰り返しから始まって、
足し算足し算で、聞こえてくる音を増やしたり、
メロディを少し変化させていって
緊張感を高めていきます。
この単調から始まって、
少しずつ足し算していく感じも
トランスの作りやすさのポイントだと思います

1から16小節
鳴っている音(〇の中の数字で音に番号を振り分けてます)
①キックドラム
②ハイハット
③ベース
④メロディアスでないピコピコしたシンセ(シーケンス)
⑤リズミカルな効果音(なんか叩いているような音)(ディレイ)
⑥冒頭でリバーブの効いた深いキックドラムが効果音として一回なる。
⑦また十六小節の終わりの方でリバースシンバルがなる。

曲作りのポイントとしてみんな単調であること、
全体がフェードインしてくること
キックとベースの低音域はカットされてること

17から32小節
足された音
⑧スクラッチのようなノイズ音がリズムを刻んでる
⑨スイーピングノイズ
(この17から32小節にかけて音程が上がっているのか、
フィルターのカットオフが移動しているのか)
⑩31から32小節にかけてピコピコ、つぶつぶな、なんかばらまかれたようなシンセ。
⑪17小節の冒頭でシンバルが一回
また32小節の終わりにリバースシンバル

ポイント
キックはフルパワーに
ベースは少し低音を与えてフルパワーの手前に
32小節目はキックを取ってオフビートに

33から48小節
シンセが二種類投入される
⑫メインのノコギリ波っぽい音。(アルペジオとディレイ)
⑬4小節ごとの頭に柔らかい感じのシンセでコード、(ディレイ)
⑭クラップ
⑮オープンハイハット
シンバルで入りリバースシンバルで出ていくお決まりの形

ポイント
ベースはここからフルパワーになり、かつメロディも少し変化。

49から64小節
⑯光が差し込んだようなスイープパッド

65から80小節
⑰テキストによるとライドシンバルが細かく刻まれてるとあるんですけど
どうでしょうか

ポイント
ベースラインが変化してる

81~96小節
テキストではライドシンバルがフェードアウトしていくとあるけど
どうでしょうか
ライドシンバル聞こえにくいな
⑱新しい効果音(棒を素早く振ったような音)

ポイント
この新しい効果音は次の展開「ブレイク」でも持続していって
曲に統一感を与えるものだと思う。

はい、ここで「イントロ」は終わりです。

やばい、めんどくさい。
実際はこの材料をどう料理していくか。
考えて、解説するつもりだったけど、
めんどくさいので今回はここまで。

次回こそ「調理編」。