前回はyoutubeの"howtomakeemusic"というチャンネルを紹介しました。
せっかくだからこのチャンネルで紹介されているテクを盗みまくろう。と思い、
じゃあ一番古い投稿の動画はどれじゃいと、
動画一覧の並び順を「古い順」にして一番上に来たのがこの動画です。

めんどくさい人はとばしとばしで見てください。
タイトルは
"trance song structure and how does uplifting trance song progress"

structureは「構造」や「組みたて」の意
progressは「進行」の意
和訳すると
「トランスソングの構造。そしてアップリフティングトランスソングは
どのように進行していくか」
動画の内容はあるトランスの一曲を十六小節ごとに中断して次の展開を
テキストで解説していくというもの。
地味な動画である。
あとテキストが理解できないとどうしようもない。
英語は苦手だ

しかし私はテキストを自分なりに和訳し、
さらにはこの動画を参考にトランスを一曲作ってみました。
ここでひとつ問題なのは、私にあまりトランスの理解がないこと。
さてこの曲はトランスとして成立しているのか。



トランスじゃないような気もする。
でもけっこう気に入ってます。

以下は動画のテキスト部分を自分なりに和訳したやつを書いてみます。

このチュートリアルビデオでは
典型的なアップリフティングトランスの進行について解説する

Primo LuxのThe Wallという曲を例として選んだ。
2004年の曲だがダンスミュージック、とりわけトランスの基本的なアイデアというものは
まだ同じである。

私はこの曲を十六小節ごとのセクションに分けた。
そのセクションごとで何が展開されているのか、そしてその意図を説明する。

1から16小節
この曲はミニマルサウンドの伴ったイントロからスタートする
キックドラムが鳴っているが、低い周波数の音はEQによってそぎ落とされている
ベースは単調なシークエンスを演奏していて、キック同様、ローエンドはカットされている。
ハイハットとリズミカルな効果音が、このイントロ部分を少し面白くしている。

全体がフェードインしていることに注目、
低いボリュームから始まってゆっくり上がっていく。
これは緊張感をつくるいい方法で次の展開への布石となってる。

17から32小節
キックドラムはローエンドを得てフルパワーで刻み始める。
ベースラインもまた低い周波数があたえられる
バックグラウンドではスイーピングノイズがこのセクションの終わりに向かって上がっていき、
緊張感と何かが起こりそうな予感を演出している。

最後の32小節目に注目すべし
オフビートがある、つまりキックドラムが一時的に外されている。
また、そこにはリバースドシンバルがある。
これらは、単調なビートにバリエーションをもたらしている。
このセクションをブレイクし、我々を次のセクションへ準備させる。

33から48小節
分散和音のメロディがフィルターのかかったディレイを伴って入ってくる。
ベースラインもフルパワーで演奏され、そのメロディはちょっと変化している。
ハンドクラップが始まった。
41小節からはオープンハイハットが追加された

49から64小節
このセクションは前のセクションとほとんど同じ。
53~54小節あたりからフェードインしてくる新しい音「スイープパッド」以外は。

65から80小節
ライドシンバルが細かく刻み始める
ベースラインはまた少し変化して、曲にハーモニーを作り出してる
スイーピングパッドはバックグラウンドでスイープし続ける

81から96小節
ここはブレイクダウン前の最後のセクションです
イントロの終わり
このセクションは65~80小節とほとんど一緒である
しかし、ライドシンバルがセクションの途中からフェードアウトしていってるのに
気付いてほしい。そして新しい音(リズミカルFX)が
バックグラウンドからフェードインしてきている。
これはブレイクダウンのための準備である。

97から112小節
ブレイクダウンはここから始まる!
ここはアップリフティングトランスでもっとも重要なところ
ここはテンションを「リリース、クライマックス」に向けて構築し始める場所。
あなたはここからアイデア、フック、何と呼ぶのであれそのようなものを披露し始める
(たいていエモーショナルなメロディが鳴る、この曲のように)

イントロで聞こえてた音はここでは消えて、
まったく新しい音、ウォームパッドが導入され、美しいメロディを奏でる
またリズミカルFXは前のセクションよりもだんだんクリアな音になってくる

もしこれがクラブでプレイされてたら、客は「溜め」の状態に入る。
そして曲のもっとも揚がる「リリース、クライマックス」に向けて
気持ちをつくる準備をする

113から129小節
これが「フック」
アップリフティングメロディがアルペジオ奏法でプレイされる。
そしてディレイがリードにエフェクトしている
ベースラインがまた変わっていることに気づいて、
これがリードメロディによいハーモニーを作り出してる
バックグラウンドでなっているソフトパッドもまた
この多幸感の演出を助けている

ダンスフロアの人々はこのポイントですでに解放しはじめてる
しかし最高潮のポイント「リリース、クライマックス」に向けての
準備、緊張感の構築は持続している。

129から144小節
ここです!
「リリース、クライマックス」!
ここが曲の最高潮の部分です
ここでブレイクダウンで構築された緊張感は解き放たれる
すべての音はフルパワーで演奏される
リードメロディ、ベースライン、ドラムス、ハイハット、、、
ダンスフロアでは客は熱狂し、多幸感に満ち満ちている
これがアップリフティングトランスの美である

145から160小節
多幸感は続く。パッドメロディ、ライドシンバルが投入され、
さらにアップリフティングにさらにエモーショナルにする。

161から176小節
アルペジオのリードメロディは消えるが、
パッドのメロディの助けを借りて、メロディは続いている
ライドシンバルもまた消える

多幸感が遠ざかり始める

177から192小節
いくつかの音が消えていく。
ソフトパッドも消える
ベースラインはまだメロディをプレイしている
しかしベストパートは終わってしまっている
我々はアウトロに踏み込もうとしている

193から208小節
ここからアウトロ。
更にいくつかの音が消えていく
ベースラインはイントロでなっていたのと同じ単調なシーケンスに戻っている
ハイハットも消えていく
しかしスイーピングパッドはスイープし続けている
それ以外はこのセクションはほとんどイントロと同一になっている

209から224小節
最後のセクション
アウトロは続く
キックドラムもゆっくりとフェードアウトしていく
ベースラインも
スイーピングパッドはスイープし続けるが
ここはもうほとんど終わり

曲はここで終わる